aero flight    曲 詩 藤田昂正
 
飛んでいく未来を見送って
僕たちが向かう場所は遠い最果て
 
見えにくくなりだした透き通る空の青
あのような色の時通り過ぎてきたんだなあ
置き忘れたものは数え切れないけど
あまりにも大切で抱えてきたものもある
 
ここから先に行くには荷物詰めすぎて
積もる祈りを忘れていかなきゃ
現実の中生きる僕たちと
正反対の僕たちがそこにいた
 

飛んで行け 描いた願いから

生き抜いた紙飛行機
飛んで行けここから飛ばしてく
明日の行方はまだ誰も知らない
 
忘れないように留めておくけど
人はいつしか忘れていくもの
その手を離しひとり呟いた
「いなくなった君の分まで叶えてやる」
 
落ちていく軌道に逆らって何度でも舞い上がれ
 
飛んで行け いつかは雨に濡れ
風が吹き脆くなっても
飛んで行け あの日の空の青
僕の紙飛行機が溶けていった